ヒトの「口」は何のためにあるか

「われ思うゆえにわれあり」「人間は考える葦である」っていうじゃない。でも、あんたたち大事なもの忘れてない?それはからだです。残念! 切腹!! (by ギター侍)

切腹なんてのは、まさに頭が優位で、からだは頭によって制御できると考えている人のなせるわざなんだろうか。

歯が無くたって生きられる???

と、お考えでしょうか?
でも、他の動物にとって噛めなくなることは即、死を意味します。

人は生きる命題を社会性の中に求めますが。社会性とはすなわち人の頭の中にだけあるルールです。
あたりまえですが、人以外の動物はいかに食べ、いかに種を保存するかが命題でしょう。

「人」のからだではなくて、「ヒト」のからだを考えるとき、
(人間を生物学的に考えるときには「ヒト」、そこに文化がはいると「人」)

おのずと「口」の重要性が見えてきます。
なぜなら、動物はいかに「口」で食べるかを命題に進化したのだから。


三木成夫著 生命形態学序説 -根源形象とメタモルフォーゼ- より
 顎の起源と進化−鰓弓のメタモルフォーゼ の図)


(三木成夫著 生命形態学序説 -根源形象とメタモルフォーゼ- より
 動物筋と植物筋 の図)

すべては「口」から始まった。

太古の昔、生命体は呼吸孔(鰓孔)をもった「口」の袋だけでした。
体は、「口」を捕食目的で移動させるために発達した、骨格・筋肉系で
脳は、「口」の機能に引きずられて発展した神経系です。

歯は、からだの中で最も鋭敏な感覚器官です。
「虫歯の孔が実際には米粒ほどのものでも、舌で触ると、そら恐ろしいほど大きな孔に感ぜられるのであるが、これは歯がムカシホヤの時代には、命の神殿というべき口腔に存在するための”生命記憶”によるものかも知れない。 (三木成夫)

経管(チューブ)で栄養を胃に直接流し込んでいたヒトが「口」で食べるようになると、元気になる人が多いことからも、咀嚼システムとは「たんに食物を噛む」ということではなく、生命体のからだ全体を衝き動かす命の原動力です。

歯が無くたって生きられると信じているあなた。
あなたは、まだ自分の頭でからだを操れるとお考えですか?

考えている我(頭=意識)は「生命現象」とは遠いところにいるかもしれません、 なぜなら、胃にガンが出来ていても我関せず・・。 。






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