入れ歯やお口のトラブル、通院困難でそのままになっていませんか?

放置しておいてはいけません!!

介護の世界では「廃用症候群」なんて言葉よく耳にします。簡単に言うと「使わないものは弱っていく」ということです。

「骨折後筋力が低下するので、リハビリが必要、宇宙飛行士が地球に帰還後歩けなくならないように宇宙でも筋トレする」などご存知でしょう。

噛むことも運動です

しかも、人体で筋肉や神経の最も精妙なコントロールを必要とする運動です。
これは脳の運動野に占める神経細胞の範囲が一番広いことからも証明できます。

歯があれば噛める、入れ歯があれば噛める、でしょか?

歯があれば、入れ歯があれば噛めると考えている人は多いと思います。
お口の気持ちになって、噛むことをよく考えて見ましょう。

まず、食物を口に入れ、それが外にこぼれないように唇がささえ、前歯で噛み切り、舌が食物をより分け奥歯に運び、頬と舌が食物を上下の奥歯の間にはさみ、噛みなが食物の大きさや硬さを感じ、あごの関節や筋肉を脳と神経で微妙にコントロ−ルして噛んでいます。

歯や入れ歯は噛む機能のほんの一部分であって、すべてではありません!

噛む機能を廃用萎縮させてはいけません!!

入れ歯が合わない、入れ歯が壊れた、グラグラ動く歯があって噛みづらい。歯医者さんにいけないからといってそのままになっていませんか?

長期にわたると廃用萎縮あるいは非活動性の萎縮となり、噛む機能の回復が困難になってきます。

こうなってしまうと、治療して歯や入れ歯の形は元に戻っても、すぐに前と同じように噛める機能が回復するわけではありません。これは、歯医者さんの腕のだけの問題だけではないのです。

噛むことは栄養をとるためだけではありません。
ボケを防止する脳の機能や、全身の健康維持と大きな関わりがあります。

放置しておいてはいけないのです。

日本人の死亡原因

1位=悪性新生物 (309,853人)
2位=心疾患    (148,292人)
3位=脳血管疾患 (131,856人)
4位=肺炎  (85,350人) ⇒ 95%が65歳以上の高齢者
(平成13年 人口動態統計)

肺炎は日本人死亡原因の4位ですが、年齢割合では65歳以上の高齢者が95%を占め、つまり65歳以上の高齢者にとって肺炎はもっとも身近で致死的な疾患といえます。

高齢ということは、老化、低栄養、悪性疾患を背景とする免疫不全の状態で、局所的には気管支粘膜の線毛運動減弱、咳漱反射低下により、肺炎を起こしやすい状態です。

しかし、高齢者の肺炎の最大の原因は”誤嚥”で、この誤嚥による肺炎は『誤嚥性肺炎』とよばれ、70歳以上では60%にも達します。
 (誤嚥とはよくいう「あな違い」のことで、通常胃の中に落ちるはずの食べ物や飲み物が誤って肺に落ちてしまうことをいいます。)

誤嚥性肺炎の中でも『不顕性誤嚥』というのがあって、これが最も問題なのですが

『寝ている間に、無意識にほんの少しずつ唾を肺に飲み込んでしまい、唾とともにお口の中の細菌が肺に落ちて肺炎になる。』

これは無意識に起こってしまうのだから、防ぐための唯一有効な手段として、肺に落ちる細菌数を減らすことが考えられます。

肺に落ちる細菌数を減らす⇒肺に落ちる唾の細菌を少なくする⇒お口の中の細菌を減らすという図式がなりたち、お口の中の細菌を減らすといった目的の口腔ケア(狭義の口腔ケア)は、高齢者の命をまもる手段といえます。

口腔ケア後の咽頭菌数の変化

口腔ケア開始後に総菌数およびレンサ球菌数が顕著に減少し、ブドウ球菌、カンジダ菌の検出率も一気に減少した。これらのことから咽頭細菌の変動をおこすには、薬液による含嗽では効果は低く、歯磨きなどの物理的な清掃を用いた口腔ケアが効果的であることがわかった。 (平成11年老年歯科医学会発表より)

もっとも、虫歯や歯周病が放置されていても細菌のすみかを提供することになるので、治療は大切な誤嚥性肺炎の予防になります。






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