@奥歯にかぶせる『冠』
神経を取った歯は、もろく割れやすくなるので、「冠」をかぶせます。
(人間の噛む力は自分の体重ほどあります)
保険では、「フルキャストクラウン」と呼ばれる銀色の金属冠(保険3割負担で約4000円 色:銀 材質:金銀パラジュウム合金)になります。
下の歯や、上の歯で犬歯から2本位の場合、銀色が目立ちます。
多くの人が、白い色の冠を望むわけですが。保険内での救済処置として、犬歯から2本のみ硬質レジン冠(保険3割負担で約4000円 色:白 材質:硬質レジン)というのがあります。
硬質レジン冠は、材質がやわらかいく強度がないため、割れたり、すり減ったり、吸水し変色したりする欠点があります。(外国では一時的な仮歯としてしか使われない材質です)
金属アレルギー
世界的には金属の腐食の点から見ると、きわめて過酷な環境の口腔内に使用する金属は、化学的、生物学的に安定した金、ないしは貴金属合金でなければならないとされています。
現在保険で用いられる金属は12%金銀パラジウム合金(金パラ)といわれ、1960年頃、戦後の厳しい経済情勢下、歯科用合金としては金合金を使用するのが本筋ではあるが、当時の日本の経済力から見て代用合金の使用もやむを得ないとし、できるだけ早い時期に金合金に移行すべきであることを約束の上で歯科臨床への導入された日本独特の金属です。
ドイツ製の体に良い金属と言われている製品パンフレットには『パラジウムは含まれていないので、安全です』と書いてあったりします。
自然な歯の色で安全・耐久性を兼ね備えたものは、自費治療となります。
この中には、
「オールセラミック」
(色:白 材質:セラミックのみ)
{*ジルコニア *エンジェルクラウン}
「メタルボンドポーセレン」
(色:白 材質:金合金+セラミック)
{*サンライズ *メタルボンド}
「ハイッブリッドセラミック」
(色:白 材質:金パラor金合金+セラミック+樹脂)
{*エステニア *グラディア}
もともと「冠」は金合金、及びセラミックで作られるものとされています。金は、さびませんので安全で、加工しやすいので歯に合いやすく、虫歯にもなりにくいです。
セラミックは、ガラス質の陶材ですが、天然歯に最も近い色にでき、磨耗せず、変色せず、臭いもつかず、耐久性に優れているのです。
A前歯にかぶせる『冠』
保険でできるのは、「硬質レジン前装冠」 (保険3割負担で約8000円 色:白 材質:金パラ+樹脂)です。
これは、前が樹脂なので数年で変色、磨耗してしまいます。
これに対し、自費治療では「オールセラミック」「メタルボンドポーセレン」「ハイッブリッドセラミック」があります。
前歯の自費治療では、患者様に適した自然な歯を、担当の技工士が患者様とご相談の上、確認を取りながら作っていきます
B奥歯のつめもの
奥歯の小さい虫歯は、樹脂をつめるだけですみますが、歯の大きな虫歯になると、型をとってつくった物を、はめこむ治療になります。
保険では「メタルインレー」(3割負担で約2500円 色:銀 材質:金パラ)が一般的です。
目立たない歯の色のインレーは自費治療となり
「セラミックインレー」
「ハイブリッドセラミックインレー」があります。
『より美しく、自然な歯に』
より美しく、自然な歯を手に入れることは可能です。
ただ、残念ながらそれが保険でできる範囲ではないということで、「なぜか?」と聞かれれば、『患者さんの健康と幸せ作りという医療の方向性と、国の医療制度とは大きなちがいがあり、保険治療と自費治療とはそういうことだということ』です。